婚活パーティーで理想の男性と出会ったと思ったのに、実はその男性は結婚詐欺師で大金を騙し取られてしまった!
そのような事例はけして珍しいことではありません。
婚活ブームの裏では、「結婚して幸せな家庭を築きたい」という女性の気持ちを悪用した卑劣な結婚詐欺事件が頻発しています。
この記事では、『実録!犯罪列島2016~婚活サギ師を追い詰めろ!怒りの直接対決SP』(TBSテレビ 2016年7月13日放送)に登場した婚活パーティーを利用した結婚詐欺師の既婚男性の手口や被害に遭った女性との直接対決についてまとめてみました。
「実録!犯罪列島2016」の自称東大卒・頭脳派結婚詐欺師とは?
婚活パーティーに現れた身長180センチ、自称東大卒のエリート社長
2016年7月13日にTBSテレビの特別番組『実録!犯罪列島2016~婚活サギ師を追い詰めろ!怒りの直接対決SP』が放送されました。
今回の被害者は、3年前に婚活パーティーで知り合った結婚詐欺師から300万を騙し取られたという50代の女性。
結婚詐欺師の男性は、身長180センチ、自称東大卒のエリート社長で、独身限定の婚活パーティーには、紺色のBMWで現れ、スマートな振る舞いでパーティーでも女性からの注目の的だったそうです。
婚活パーティーでは、結婚詐欺師と被害者の女性はほとんど会話を交わさず、帰り際に目が合っただけだったとか。
頭脳派・結婚詐欺師の巧妙なテクニック
婚活パーティーから1カ月程度たった後、結婚詐欺師の男性から被害者女性に連絡があり、デートをすることになったそうです。
LEDの会社を経営しているというその男性は専門用語を駆使して仕事の話をしていたそうです。
男性のフェイスブックには、東京大学卒とあり、卒業年度も書かれていたため、被害者女性は信用してしまいました。
初めてのデートの時に、結婚詐欺師の男性は、被害者女性にこんな言葉を言ったとか。
「あれからあなたの名刺だけ、入れています。
ずっと気になっていたのかもしれません。」
そして、その後、こんなメールが届いたそうです。
「○○さん(被害者女性)と話しをすることが出来て、心から良かったと思ってます。」
メールには「いつか二人で正装でパーティーに出たりできるといいね」という言葉も。
「結婚」という言葉を使わずに、「正装でパーティー」という女性に期待を抱かせる狡猾な言葉を使っているところが、頭脳派結婚詐欺師のテクニックなのかもしれません。
その後も、「好きだよ」、「愛してるよ」というメールが届くようになったとか。
結婚詐欺師と旅行に!
その後、結婚詐欺師は被害者を旅行に誘い、2人は京都の超高級ホテルで一夜を過ごします。
手配も支払いもすべて彼で、夜には耳元で「一生一緒にいよう」と囁かれたそうです。
また被害者女性の母親にも挨拶し、後日、母親の好物のずんだ餅が送られてきたとか。
女性にとっては嬉しいことばかりですよね。
きっと、「このままこの人と結婚して幸せになれるかも」と思っていたのではないでしょうか。
結婚詐欺師の計画がスタート!
被害者女性を喜ばせて、信用させ、母親にも会うという下準備をしっかり整えてから、いよいよ結婚詐欺師の計画がスタートです。
詐欺の舞台は殺風景な河川敷。
突然、ドライブに誘われて河川敷に連れてこられた被害者女性は、結婚詐欺師から「長野の安曇野の地下水の汲み上げ工場を買ってくれる会社を斡旋したけど、頓挫してしまい、損害賠償で1千万円を求められている」という話を聞かされます。
被害者女性が、そんな大金はないと断ると、結婚詐欺師は「君にももう会えないかもしれない」、「もう死にたいよ」と言い、泣き始めたそうです。
そして、「お母さんに借りに行ってもいいかな?」という言葉が。
被害者女性は、母を巻き込みたくないという思いから協力することに。
結婚詐欺師にショッピングセンターに連れていかれ、4種類のキャッシュカードを使い、限度額まで金を引き出すように130万引き出しました。
次に郵便局で100万を借り、合計230万。
それでも「あと70万足りない、明日の午前中までに300万が必要」と言われて、彼をなんとか助けたいという一心で工面します。
結局、彼女は300万を結婚詐欺師に渡してしまいました。
300万を渡した後は結婚詐欺師から連絡なし
その後、被害者女性が男性に対して、LINEで借金の返済を求めると、
呼吸困難が続いて、酸素と点滴を続けています。お金の件了解しました。
という返信があったきり、LINEも既読にならない、電話もメールも無視されるという状態に。
被害者女性は計画的な詐欺であることに気づいて、警察に相談しましたが、嘘をついた証拠がなければ動けないとの回答。
そこで、結婚詐欺師が結婚や金銭の要求の言葉を何一つ残していないという狡猾さに初めて気づきます。
「実録!犯罪列島2016」で頭脳派結婚詐欺師を原一探偵事務所が追跡!
原一探偵事務所の結婚詐欺師追跡特別チームが結婚詐欺師を追跡
番組からの依頼で、捜索を担当したのは解決件数8万件以上という圧倒的な実績を誇る捜索のプロ、原一探偵事務所です。
原一探偵事務所は探偵の業務の中でも難易度が高い行方不明者の捜索でも多くの実績をあげている高度な専門スキルを持つ探偵事務所として知られています。
参考記事:原一探偵事務所の家出人・失踪人捜索の特徴・評判・料金
今回の被害者女性が詐欺にあったのは3年前で結婚詐欺師の所在も不明で手がかりが少ないという難しい状況だっため、結婚詐欺師追跡特別チームを結成し、捜索開始となりました。
被害者の女性から、結婚詐欺師との会話の中でパチンコの話がでたときに慌てて否定したことがあるという話を聞き、原一探偵事務所のベテラン捜査員の嗅覚が反応。
車のナンバーと会社の登記の住所を手がかりに、登記後の最後の住所から20キロ圏内のパチンコ屋をしらみつぶしに捜索します。
詐欺師はパチンコ店の裏側に車を停めるという原一探偵事務所の経験則が見事的中し、パチンコ店の裏側で結婚詐欺師の車が発見されました。
原一探偵事務所のプロの追跡技術
そこで、被害者女性から聞いた特徴を元に店内を捜索したところ詐欺師を発見し、完璧な包囲網で、追跡者3台体制で店から出てきた結婚詐欺師と一緒にいた女性を乗せた車を追跡。
ついに結婚詐欺師が住むマンションを発見!
その後、詐欺罪立証に向けて、仕事をしている実態がないことや、安曇野の工場の実態もなく、東京大学卒業も嘘だったことを突き止めます。
決定的な証拠となったのは被害者女性の留守電に残っていた「今日無事にお金を揃えて、仮契約を済ませました」という結婚詐欺師からのメッセージでした。
結婚詐欺師と被害者女性が直接対決!
被害者女性は捜査の結果を聞いてショックを受けていましたが、直接対決を決意しました。
頭脳派結婚詐欺師は、最初は何を聞いてもしらばっくれていましたが、同席していた弁護士たちから問い詰められ、どんどんボロがでてきます。
被害者女性は、現在、仕事を3つも掛け持ちして結婚詐欺師に貸した300万円の返済に追われています。
しかし結婚詐欺師は、妻と一緒にパチンコ三昧で遊んでばかりいるという実態。
家族に申し訳ないと思って誰にも言えずに3年間過ごしてきた思いを結婚詐欺師にぶつけました。
そして最後には、結婚詐欺師が300万円の返済を約束。
200万円を工面し残りは分割で返済すること、守らなければ詐欺罪で訴えることとなりました。
被害者女性は、
本当にね、私のほうこそ死のうと思いました
とコメントしていましたが、結婚を考えていた男性にお金を騙しとられるというのは女性にとっては本当につらいですよね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事では、婚活パーティーを利用した結婚詐欺師の既婚男性の手口や被害に遭った女性との直接対決についてまとめてみました。
婚活パーティーなどで知り合った女性をターゲットとし、相手の感情を利用し、お金を騙しとるという結婚詐欺はこの事例のように非常に巧妙な手口を使うケースなどもあり、泣き寝入りしてしまう女性も多いそうです。
ネット上の婚活サイトや婚活パーティーなどの場には、結婚詐欺師が潜んでいる可能性もあるので十分な注意が必要かもしれません。
参考URL
TBSテレビ「実録!犯罪列島2016 詐欺師と直接対決SP!」
原一探偵事務所公式サイト「 実録!犯罪列島2015」取材協力