「結婚詐欺の交際期間って普通どれくらいなの?」
「結婚を前提に交際して3年以上経つ彼氏が結婚詐欺師だったって実際にあり得るの?」
今回はこんな疑問をお持ちの方に向けて、結婚詐欺の交際期間が長いケースが多い理由や実際に結婚を前提に何年も交際していた相手が結婚詐欺師だったという事例をまとめてご紹介したいと思います。
結婚詐欺が短期決戦とは限らない理由
結婚詐欺というと短期決戦でお金を騙し取って姿を消すイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、結婚詐欺は短期決戦とは限らず、数年間も交際が続くケースもあるのです。
その理由について説明します。
短期決戦だと結婚詐欺がバレやすい
たしかに、出会い系サイトなどでターゲットと出会ってすぐに結婚を前提とした交際をスタートし、1ヶ月~3ヶ月程度の間に相手から大金を奪い、その後はほとんど連絡が取れなくなるというケースもあります。
3ヶ月以内に結婚を前提としてお付き合いを始めた相手にお金を貸して連絡が取れなくなると、ほとんどの人は結婚詐欺だと気付きますよね。
結婚詐欺師にとって、相手から結婚詐欺だと気づかれて訴えられることは一番恐れている事態です。
相手に結婚詐欺であることを気づかれないためにも長期的にお付き合いをする必要があることを心得ている結婚詐欺師も多いのです。
交際期間が長いと何度もお金を借りられる
交際期間が長いと信頼関係も構築されていきます。
将来結婚することを約束して3年以上も付き合っている大好きな人が結婚詐欺師だとは誰も思いませんよね。
婚約者が、自分ではどうしようもない事情(親の病気、仕事上のトラブル等)で、お金の工面が必要なときは自分が助けてあげたいと思うのも自然なことかもしれません。
結婚詐欺師にとっては、そのような状況はとても好都合です。
なにかと理由を作って、何度もお金を借りることも可能だからです。
何年も交際していた婚約者が結婚詐欺師だった事例
日本最大級の法律相談ポータルサイト『弁護士ドットコム』には、何年も交際していた相手が結婚詐欺師だったという相談が複数投稿されていました。
その中からいくつかの事例をご紹介します。
交際期間約3年の婚約者が結婚詐欺師かも・・・
こちらは約3年間交際していた元婚約者が結婚詐欺師だったかもという女性の事例です。
元婚約者は私に借金していて、全部返済したら結婚と話を進めていました。交際期間は約3年でお金を貸している期間も同じくらいです。しかしいつまでたっても返済してくれず結婚もできずにずっと待っていました。話し合いをもつにもおふくろが入院しただのと嘘をつき日にちもきまりません。私から別れを言いだし別れました。別れてから彼には実家を担保に3000万円の借金があることがわかりました。付き合っているころは担保に借金なんてしりませんでしたし、言わないまま結婚しようとしていたのかわかりませんが、はじめから私のお金が目的であり結婚する気はなかったんだろうと考えています。これは結婚詐欺じゃないですか?どうなんでしょうか?
この女性は約3年間交際していた元婚約者にお金を貸していて、返済が完了したら結婚しようという話をしていたようですね。
それなのに、いつまでたってもお金を返済してくれず、「おふくろが入院した」などの理由で返済日も決まらないまま、彼女の方から別れを切り出したそうです。
別れた後に、彼には実家を担保とした3千万の借金があることが判明したとのこと。
3年間交際した彼と自分から別れる決断をするのはきっと辛かったでしょうが、正しい判断だったと思います。
彼女が言うとおり、はじめからお金を借りることが目的で結婚するつもりはなかったという可能性は高いと思います。
しかし、弁護士2名の回答によると、このケースでは彼氏側に結婚する意志がなかったことを立証することは難しく、借金を抱える彼からお金を返済してもらうことも困難だそうです。
結婚を前提に4年間付き合っていた彼女は既婚者だった
こちらは約4年間、結婚を前提に交際していた女性が実は既婚者だったという事例です。
結婚詐欺。これは結婚詐欺ですよね?
相談があります。相手を訴えたいです。
私は45歳の独身男です。25歳の彼女がいます。
四年前に出会い系サイトで知り合い、今も続いています。しかし最近相手が既婚だということが分かりました。既婚だったと気付いたことは相手にはまだ言っていません。付き合い当初、携帯が止まるから連絡出来ないと言われ、僕は彼女と連絡が出来ないと思い自分から彼女の携帯料金を払いました。彼女が車を買うかもと言い、自分から車を買ってあげるといい、毎月5万円を彼女の口座に振り込んでます。彼女から『お小遣いが欲しい』と言われたら彼女の口座に一万円から二万円を振り込んでました。全て彼女が好きだったからです。普段から『結婚しようね』と話していました。
結婚まで性行為はしたくないと言われたのでありません。同じ県内に住んでますが会うのは半年に一回でメールは3日に一回です。
しかし最近Facebookで彼女が既婚者だと分かりました。怒りがこみ上げてます。結婚したかったからお小遣いも車のローンも振り込んでいたのです。これは結婚詐欺ですよね?訴えたいのですが結婚詐欺として立証できますか。
この男性は出会い系で知り合った20歳年下の女性に完全に騙されてしまったようですね。
女性とは普段から『結婚しようね』と話していたとのことですが、同じ県内に住んでいるのに会うのは半年に一回、結婚まで性行為はしたくないと言われたので肉体関係もなし。。。
それでもこの男性は彼女を信じて、「車を買ってあげる」と毎月5万円を彼女の口座に振込み、他にもお小遣いを与えていたとか。
女性側からみると”お金が欲しい時に貢いでもらえる都合のよい男”という存在だったのではないでしょうか?
若い女性の間で流行っているパパ活に近いような印象を受けますが、彼女が既婚であることを隠して『結婚しようね』と話していたというのは大きな問題かと思います。
4年間このような交際を続けて、最近になって、やっとFacebookで彼女が既婚者だということを知り、怒りがこみ上げてきたというこの男性。
既婚者である事実を隠蔽して結婚する気がないのに『結婚しようね』と話していたというのは結婚詐欺に該当するかもしれません。
ただし、このケースでは男性がお金を貸したわけではなく、自らお金を振り込んでいたので、彼女側に返済義務は生じない可能性も高いかと思います。
10年間交際していた人が結婚詐欺で逮捕された!
こちらは10年間交際していた人が結婚詐欺で逮捕されたという事例です。
10年付き合っていた人が詐欺で逮捕され、結婚詐欺だった事が判明しました。先日、私自身も警察署に出向き被害届を出しました。その後、検査官から連絡を頂きました。今後はどのような流れで進んでいくのかをお教え頂けたら幸いです。
10年間も付き合っていた人が、ある日突然、結婚詐欺で逮捕されるなんて、かなり衝撃的な事件ですよね。
この方自身も警察署で被害届を提出したとのことなので、恐らく、結婚詐欺師にお金を貸していたのでしょう。
精神的にも大きなショックを受けられたのではないでしょうか。。。
お金だけではなく、騙され続けた10年間という長い月日を返してほしいですよね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、結婚詐欺の交際期間の考え方や実際に何年も交際していた相手が結婚詐欺師だったという事例をまとめてご紹介しました。
結婚詐欺は短期決戦で行われるというイメージがありますが、実際は3年以上という長い交際期間を経て、ようやく結婚詐欺に気づくケースもあります。
中には10年間も結婚詐欺師に騙され続けてきたという方もいらっしゃいます。
交際期間が長いからといって安心せずに、ちょっとでも怪しいと思ったら、確認することが大切です。
こちらの記事では結婚詐欺に関する相談先などを紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。